2016年9月22日木曜日

私には書けることがありません…

私は、出版実現セミナーという、出版したい人に出版する方法をお伝えするセミナーを開催しております。
主に出版したい人が参加されるわけですが、たまに「出版はしたいのですが、私には書けることがありません…」という方が参加されます。

個人的には、「じゃあ、出版しなきゃいいんじゃないですか?」って言いたいところですが、そういう訳にはいきません(笑)

では、自分で「私には書けることがありません…」と思っている人は、本当に書けることはないのでしょうか?

私はそうは思いません。
人は、30年も生きていたら、誰でも一冊ぐらいは出版できると思います。

だって、30年生きていることがすでに価値ですからね。

30年も生きていて、何も自慢できることがない人、誰かに教えられることがない人、誰かに頼られることがない人って、寂しいじゃありませんか!

逆に言えば、自慢できることがある、教えられることがある、頼られることがあるということは、それを出版すればいいという話しです。

問題は、そのことを切り出して、コンテンツ化することができないというだけですね。

では、どうやって切り出すのか?

まずは、自分が自慢できること、教えられること、頼られることを書き出す。
当然、そのことで自分より凄い人はいっぱいいると思うかもしれませんが、そんなことは関係ありません。
ターゲットを、自分が自慢できる人、教えられる人、頼られる人にすればいいわけですから。
ようは、自分より下の人に自分の自慢できること、教えられること、頼られることを伝えるということです。
自分より凄い人が、そこをターゲットにしてコンテンツを発信してないのであれば、そこに市場があり、発信する価値があるということです。
つまり、レベルで階層化して自分より下の階層に発信するということ。

もうひとつの方法は、ジャンルを分ける方法。
自分がナンバーワンになれるジャンルを探すんです。
例えば、アフィリエイトで言えば、アフィリエイトで一番稼いでいるという人は、ひとりしかいません。
でも、世の中には、いろいろな人が書いたたくさんのアフィリエイト本が刊行されております。
なぜかといえば、それぞれ自分がナンバーワンになれるジャンルで本を出しているから…。
アフィリエイトだとナンバーワンはひとりですが、ブログアフィリエイト、メルマガアフィリエイト、サイトアフィリエイト、PPCアフィリエイト…とジャンルで切ってしまえば、それぞれにナンバーワンは存在するわけです。
あなたがやっていることも細分化することで、ナンバーワンになれるジャンルを見つけることができれば、そこに市場があり、発信する価値があるということです。
つまり、ジャンルで細分化して自分がナンバーワンになれるジャンルで発信するということ。

さらに、この階層化と細分化を掛け合わせることで、あなたはさらにオンリーワンになることができます。
ということは、誰でも、自分がオンリーワンになれる場所で旗を立てて、その優位性を発信し、それを求める人を集めることができれば、「私には書けることがありません…」なんてことにはならないということです。

2016年8月23日火曜日

あなたが目指すのはジャーナリスト?それとも評論家?

ソーシャルメディアの普及により、誰でもメディアを持って、情報を発信できる時代が来ました。
もはや、あなたは、あなたの運営するメディアの編集長ということです。

ただ、日々、流れてくる情報を見ていて、思うことがあります。

それが、あなたが目指すのはジャーナリスト?それとも評論家? ということ。

何がいいたいのかというと、自分の身の回りに起こった一次情報を中心に情報発信をしている人と、二次情報を中心に情報発信をしている人がいるということです。

一次情報とは、自分が実際に目で見て、体験した情報のこと。
二次情報とは、自分が別の情報源から見聞きした情報のこと。

一次情報を扱うのはジャーナリスト、二次情報を扱うのは評論家です(厳密には違うのですが…)。

ソーシャルメディアは、いうなれば、ただのツール。
運営するそれぞれが自由に活用しても構わないので、ジャーナリストだろうと、評論家だろうと関係ありません。

ただ、もしあなたがソーシャルメディアを活用して、ビジネスを加速しようと思っているのであれば、ジャーナリストを目指してください。

専門家が専門家として、専門家にしか発信できない情報を発信するからこそ、専門家としてブランディングができるのです。

誰かの受け売りの情報やニュースなどへの批判、論評を発信したところで、専門家には見えませんからね。
そもそも、その情報源がソーシャルメディアだった場合、その情報の信憑性も疑わしい場合もありますよ。

もちろん、あなたの視点が秀逸で、面白おかしくぶった斬るだけのセンスをお持ちなら、それで講演や執筆、出演などのオファーはあるかもしれませんが、たぶん、本業のビジネスにはつながりません。
(本業が評論家、コメンテーター、講演家などの場合はこの限りではありません)

せっかく、メディアを自由に運営できる時代になったのですから、あなたにしか発信できない情報を発信しなければ、面白くないと思いませんか?

だから、私は基本的に一次情報しか投稿しないと決めています。
世の中のニュースに言いたいことはたくさんありますが、それは新橋の酔っ払いのおじさんたち同様に呑みの席での肴にしています。
他にも、政治と宗教、家族のことは投稿しません。

こういう風に、メディアの運営ポリシーを事前に決めて、投稿するべきことと投稿しないことは、先に決めておくと、ブレずにメディアを運営することがあります。

メディアを運営するということは、まずはメディアであるということを自覚すること、その上で、運営ポリシーを決めて、読者を明確にし、その読者にとって価値あるコンテンツを投稿するようにしてください。
自分が好き勝手書いたり、言いたい放題書くために運営するのは、非常にもったいないですよ。

2016年7月21日木曜日

アマゾンキャンペーンって本当にやるべきなんでしょうか?

よくアマゾンキャンペーンに対して否定的なスタンスを取られている方がいらっしゃいます。

私は、よくアマゾンキャンペーンについて推進派だという印象を持たれているようなので、私の見解を書いておこうと思います。

まず、私は、初めての著者さんにアマゾンキャンペーンを勧めておりますが、別にアマゾンキャンペーン推進派という訳ではありません。
そして、本来は、アマゾンキャンペーンをやるより、書店で本を売ることの方が重要なのです。

なぜ、私がアマゾンキャンペーンを勧めているかというと、私が担当する著者さんは、初めての著者さんが多いから。
これは、ベストセラー作家とは立場が違います。
初めての著者さんの本をたくさん仕入れてくれるリアル書店はほとんどありませんからね。

そのことが大前提。

今、出版業界は、出版不況と言われており、多点数少部数の流れにあります。
初版が4000〜6000部というのが当たり前の状況です。

もし、皆さんが出版したときに、初版が8000部以上だったとするならば、アマゾンキャンペーンをやるよりもリアル書店に販促活動をするべきだとアドバイスします。

私の体験上、どんなに凄い人でも、アマゾンキャンペーンで売れるのは2000部程度ですから。

つまり、初版8000部だったとするなら、アマゾンキャンペーンで2000部売っても残りは6000部です。
この6000部を売ろうと思ったら、やはりリアル書店で売れなければ、絶対に消化できません。

しかし、今は、初版が4000〜6000部という時代。
初版4000部だったとするなら、アマゾンキャンペーンで2000部売れたら、残りは2000部。
だいたい、それぐらいはリアル書店に配本されますので、その時点で増刷決定となります。

なので、多点数少部数の流れの中で、出版はしやすい状況にはなっていますので、最初は、まず出版を実現し、アマゾンキャンペーンをやって増刷をする。
増刷することで書店員の注目も得られるので、少しずつでもリアル書店の販促を行っていきます。
そこで名前を覚えてもらって、二冊目、三冊目の時に少しでも多く部数を取ってもらうということです。

もちろん、増刷すれば、出版社も二冊目、三冊目への期待も大きくなり、初版部数も増えていきますからね。
そしたら、徐々にアマゾンキャンペーンメインの販促から、リアル書店への販促に切り替えていけばいいんです。

そこから先は、著者の名前で仕入れてもらえるようになっていきます。

私は、初めての著者さんにアマゾンキャンペーンを推奨はしますが、決してアマゾンキャンペーンだけすればいいということは言っておりません。
必ず、その後にリアル書店への販促をしないと意味がありませんから。

ようは、初めての著者さんはアマゾン8:リアル書店2という状況から、実績を作り、出版社やリアル書店に信頼される著者になり、アマゾン2:リアル書店8という状況にシフトしていきましょうということです。

なので、何冊も出版しているのに、いつまでもアマゾンキャンペーンをすることはあまりお勧めはしていません。
まぁ、そういう人は、リアル書店への販促活動が苦手な方が多いので、それは著者のスタイルとしてアリだと思いますけどね。